2016年7月23日(土)、NAOのたまごチャレンジド・プログラムによる講演会、
織田友理子氏講演会「私の道~健常者から障害者になった私だからできること」を開催しました。
内容
難病のため、車椅子ユーザーとなった友理子さん。
健常者から障害者になった今までの歩み、
そしてこれからの ”道” ・・・じっくり話を聴きました。
講演会の内容のダイジェストはこちらで・・・。
(コーディネーター「みーさん」による力作です。)
講演会に続くトークセッション。「心のバリア」を溶かす秘訣についてトークしました。
スピーカーは講師:織田友理子さんとご主人:織田洋一さん
そして、NAOのたまご代表の佐々の3名。
自己紹介と今の気持ち、秋田の印象を伺って本題に
Q.心のバリアを感じた経験は?
・「一億総活躍社会」「誰もが」という言葉に対して、重度の障害者の活躍というのは
どういうイメージを持っているのか? そもそも数に入っていないのではないかと疑
問に思う。
・飲食店の方に電話先で「車椅子の方は無理です」と言われたこと。どうすればいいか
一緒に考えてほしかった。
・車椅子ユーザーがタクシーを止めようとしても、止まってくれない。
・一年後のちゃんとした制度より、今すぐできる何かが欲しいというぐらい緊迫感がある
ということを分かって貰えない。
Q.心のバリアが溶けたと感じたエピソードは?
・最初は分かり合えないと思っていた主治医と時間をかけて信頼関係を築くことができ
た。心のバリアを溶かすには時間が必要。
・心のバリアは、健常者側と障害者側の両方にあると思う。お互いが歩み寄れれば。
・長く行動を共にしている人が「車椅子って大変だよなあ」と実感を持って心から言って
くれた時。
途中、来場者からの質問にも答えていただきました。
Q.家族に受け入れてもらうためにどうしていますか?
→A.自分が自分らしく生きている姿を見せることでしか家族を安心させられない。
障がいのことだけを考えると悲しくなってしまうが、本当に自分が好きなこと
を見つけてそれに取り組む姿は1人の人間として応援したくなる。家族にも頼
ってみてほしい。
Q.新しいことにチャレンジする時に心掛けていることは?
→A.“絶対チャレンジする”と決めること。決めたら、あとはどうすればできるかを
考える。できない理由を探すより、できる方法を考えている。
Q.新薬が使えるようになるために私たちができることはありませんか?
→A.まずは知ってもらうこと。今日の講演会の話を1人でも多くの人に伝えてほ
しい。
最後に、
Q.心のバリアを溶かす秘訣とは?の質問。
・健常者の側は、想像力を働かせること、当事者に聞くこと。障害者の側は、嫌なこと・
心配があっても、覚悟を持って外に出ること。
・ありがとうの循環。ありがとうの連鎖が起これば、人の心は溶けていく。
・このような場に色々な人を呼んで、参加してほしい。一人一人の意識が変化し、根付い
て広がっていく先に、バリアが溶ける、溶け続けることに繋がるのでないか・・・。
〈講師プロフィール〉
遠位型ミオパチーにより、簡易電動車椅子を利用する中途障害者になる。
車椅子ウォーカー代表 NPO法人PADM 遠位型ミオパチー患者会代表 一級建築士事務所 大内環境デザイン研究室所属、 国内外を車椅子で多数実地調査、ユニバーサル クリエイター
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