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Writer's picture佐々百合子

子どもとのダイアローグを考える


2021年6月~10月(6/12、7・17、8/7、9/4、10/9)までの全5回にわたって、オンラインでのセミナーを開催しました。

このセミナーでは、長年、子どもや精神障害のある大人への支援に携わる専門職へのスーパービジョンに携わってきたデンマークのカーレン・グリストロップ(ソーシャルワーカー・心理療法士)氏のオンラインセミナーの動画などを用いて、家族の病気や障害・大きな問題を抱えている子どもたちと「そのことについて話す」ことの意味やその結果について学び合いました。

各回は、動画を視聴してその内容をもとに感じたことをグループに分かれて対話し、それを全体にシェアした上でさらにグループで対話するという形で進め、5回目にはカーレンさんにもご登場いただいてセミナーを通じて生じた疑問などに対するQ&Aセッションを行いました。


カーレンさんのホームページはこちらからご覧ください。

また、今回の企画の元となったカーレンさんのオンラインセミナーはこちらからご覧いただけます。



参加した皆様から毎回たくさんのコメントを頂いたので、その一部をご紹介します。


・子どもと話すためには、子どもも大人も安心できる場が必要と改めて思いました。

・子どものためと思ってしていることが、本当にその子のためになっていないことはある。特に「話さない」ことがネグレクトになりうるというのはとても強いメッセージで印象に残った。

・子どもの知りたいことと専門家が知りたいことにはズレがあることを改めて感じました。

・子どもが自分が何を感じたのか自分で理解できる、腑に落ちる、地に足がついているといった感覚がない状態がある一定の期間続くと症状を形成する可能性がある。その感覚は子どもだけでなく一生必要であるということを理解した。

・子どもだけに焦点を当てず、親子の関係性をたいせつに取り扱うこと。どんなに小さくても、こどもも家族の一員として、ひとりの人格をもった尊い存在として関わることの意味を学んだ。

・子どもから情報を引き出すよりも、ギフトを与えることを意識すること。よく考えたいと思います。

・話すということの大切さ。子どもの頃に家族に起っていることを説明して貰えなかったり、話すことがタブーになったりしていたので、自分のしんどさの原因の再認識ができました。


なお、ダイアローグ国際会議オンライン[DICO 2021]に参加して、11月19日のワークショップとしてこの全5回のオンラインセミナーの内容についての報告も行いました。


今回のセミナーに関連した書籍として、金剛出版から絵本も出版される予定となっております。


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